PROJECT.03

ブランド力UP・地域への貢献

自社スペースを活用して、
低投資ではじめるロボ団!

ロボ団加盟のきっかけ

もともと自動化や省力化システムの開発、設計などハード系を中心に事業をやってきましたが、本業では難しいソフト系のシステムや教育サービスなどの新規事業を行うために子会社を設立しました。

ちょうどその頃、自分の子どもの習い事を探していて、長岡にプログラミング教室があったので体験に行ったんです。それがロボ団長岡校でした。体験をしたり保護者向けの説明を聞いたりする中で、ロボ団がめざす方向性やビジョンが自分のやりたいこととマッチすると思い、「これだ」と直感しました。とくに「好きを学びに、社会とつながる」というコンセプトに共感したんですね。毎週長岡に通わせるのは少し遠いなとも感じていましたし、この事業は自分にもできる、と思い、それなら南魚沼で立ち上げようと。

オーナーさんの保護者向け説明会が終わる頃には、本部への加盟問い合わせを完了していましたね。(笑)そこから加盟契約まではかなりのスピードだったと思います。なので、もともと「新しい事業をなにかやれないかな」と思っていた中で、自分の子どもに良い教育をという思いと、会社の立ち上げが重なったことがきっかけですね。

ロボ団開校への想い

地方は情報が少なく、都会では普通に子どもたちがやっていることでも、地方の子どもたちには特別なことだったりすることがあります。だからこそ、子どもたちに一つでも多くの選択肢を提供したいと思っています。プログラミングは将来必須のスキルです。

高卒で約6割が外へ出ていき、Uターンで戻ってくるのは1−2割。子どもが生まれたタイミングなどライフステージが変わるときに帰ってきてくれるパターンがほとんどです。各地方で移住政策など積極的に行っていますが、税金が安くなるとか支援金があるとかそういうことよりも、結局、親は子どもの教育を重視する方が多いです。そんなUターンの人たちにも選択肢を増やしたいと思っています。これまではあまりできていなかったんですが、今後は、事業として社会貢献活動というアプローチをしていきたいんです。

STORY.01

開校してよかったこと

長年、南魚沼の地で事業を営んできましたが、地域の方々に対して自分たちが何をやっているのかを十分伝えることができていませんでした。ロボ団を始めたことで、大勢の子どもたちが通ってくれて、その保護者世代や地元の人たちに広く認知されるようになりました。

人口が少なく、なかなか人材を獲得できない土地柄なので、保護者世代に認知されることは重要で、そこから採用へのご縁があればという思いもあります。

既存事業とのシナジー

また、自社内で行っているので、弊社に来られる取引先の方々からの評判も大変良く、「応援したい!」というお声もたくさんいただきました。地域や取引先の様々な方が、社員にも直接お声かけてくださっているようで、(既存事業を含め)社員の中にも教育や地域貢献に興味をもつ人が増えてきました。

実は、2023年に南魚沼の生徒がWRO(国際的なロボコン)の全国大会に初出場した際に、保護者・学校関係者・行政の皆様の応援や、多くの地元・県内企業様もスポンサーになっていただいたんです。多くの大人たちの応援・ご支援により、地元の子どもたちに活躍の場を提供できたと思っています。ロボ団を通して、既存の事業だけでは届かなかった層にもアプローチできるようになりました。

STORY.02

開校までのストーリー

教室長:腰越様 私自身はUターンで新潟に戻ってきたんです。もともと東京では学習塾の講師をやっていたんですが、こっちに戻ってくるとそれを活かせる仕事がなくて、教える仕事をやるなら自分で起業するか、はたまた異業種で観光や農業などといった選択肢しかないと思っていました。

どちらも踏ん切りがつかなくて決めかねているときに、たまたまUターン向け職業広告の中にロボ団を見つけて、これならやりたい!と思ったんです。これしかないと思いました。このままだと、やりたくない仕事を「なあなあ」でやる人生になってしまうと思い、決断しました。

開校決定〜立ち上げまで苦労したこと、嬉しかったこと

教室長:腰越様 開校1年目は、教育委員会経由の学校内配布ができなかったので、片っ端から市内の店舗へ営業に行きました。8割ぐらいは応援してくださり、店舗にチラシを設置してくださったんですが、1割ぐらいは怪しまれる方もいて、心無い言葉を頂戴することもありました。そして、自力ポスティングもたくさんやりました。SNSの投稿も積極的に行い、地元の知人・友人にもシェアして、拡散してもらって・・・。

正直、心が折れそうなときもありましたが、地元の方々や友人が協力してくれたことがとてもうれしかったです。過去に学習塾をやっていたときに(集客がうまくいかず)教室を閉校させてしまったという苦い経験があったので、東京より遥かに子どもの数が少なく、条件が良いとは言えないこの南魚沼で、うまくいくのか、という心配の気持ちもありました。だからこそ、無事にクラスを開講できる人数まで集客でき、教室をスタートできたことに本当にホッとしました。

STORY.03

集客の工夫〜86名の生徒を獲得した背景〜

教室長:腰越様 まず、使えるメデイアは使わせてもらっています。こちらから積極的に働きかけ、昨年WRO(国際的なロボコン)の全国大会に初出場できるとなったときも、そのタイミングで新聞会社さんに電話しました。チラシ以外のメディアもどんどん活用していますね。

ほかにも保育園に初めて出張授業に行ったときにもメディアに電話して新聞で取り上げてもらいました。その記事を見たおじいちゃんおばあちゃんが、お孫さんにすすめてくれることもありましたね。

教育委員会など行政とも密に連携して、イベントを一緒に開催したり、先方が抱える課題を解決するために提案をしたり・・・毎年教育委員会にも挨拶に伺い、接点を増やすことを重視しています。

また、学校の先生たちがよく出没すると噂の飲み屋に行って、先生たちと仲良くなったり・・・(笑)いまでは、市内のいくつかの小学校でプログラミングクラブの特別授業を定期的に担当させてもらっていて、もう3年目になりますね。そのプログラミングクラブで物足りない、もっとやりたいという子どもたちにはロボ団のチラシを配り、アプローチしています。

あとは、当初は自社のスペースが週3日しか使えなかったので、残りの2日は少しエリアをずらして出張授業に出向いていることも、結果的に商圏を広く取って、様々な場所からお子さんが通ってくださっている要因にもなっていると思います。開校初年度は校舎の近隣を商圏としていたんですが、行政との連携も密になり、年数を重ねるごとに広がっていて、今では約20kmを商圏としています。

集客においてオーナー様が大事にしていること

オーナー:南雲様 地域に対して何ができるのか、自分たちがGIVEできるものは何なのか、ということを常に突き詰め、先出しで相手に価値を提供してきた結果が、今の成果だと思っています。いかに「この人たちと一緒になにかやったら楽しそう」と思わせるのか。都会とは違う、その地方ならではの戦い方があります。

なにごとも、トップから掴みに行くということを大事にしてきました。例えば子どもたちにチラシを配りたいと思ったときに、各学校にお願いするのではなく、議員さんや教育委員会など影響力のある人たちに直接アプローチしに行ってました。

STORY.04

カリキュラム、教材について

教室長:腰越様 ロボ団でいいなと思うのは、ただ黙々とプログラミングをやるだけじゃなくて、ペアワークで取り組むこと。ペアワークを通じて協調性を身につけながら進めるスタイルがとてもいいと感じていて、よく保護者も褒めてくださいます。

体験会でも、Python言語を学べるよ、というような教室の機能的な話ではなく、プログラミング教室なんですが、プログラミング以外の話をするほうが、保護者の反応は良いと感じています。ウケがいいんです。実は近隣に、競合の教室が1つできて、月謝も安かったんです。機能の話をすると「同じものを学べるなら安いほうがいい」とそちらに流れてしまうので、アピールするべきはそこじゃないと思い、戦略を変えました。

教室を作るうえでの工夫点

教室長:腰越様 もともと自動化などのシステム開発や設計を行っている会社なので、教室をつくるときにロボットセンターを併設しました。

ロボ団の授業では、3週目に「コラム」というコーナーがあり、今日学んだ授業の内容と、実際の社会や身の回りの自動化などが、どのようにつながっているのかを紹介するのですが、そこで本物のロボットを見せることができるんです。これは子どもたちも喜びますし、保護者受けもいいです。いまここで、プログラミング学習をPやっている意味を感じてもらうことができますし、それがロボ団に通い続ける意義にもつながっています。

STORY.05

本部サポートや研修加盟校同士の
つながりについて感じること

教室長:腰越様 WRO(国際的なロボコン)に初めて挑戦しようとしたときにも、本部の講習があったり、ほかの校舎のみなさんにも丁寧に教えてもらったりなど、学べる機会をいただけたのが良かったです。授業だけでなく、もっと上のレベルを目指したいという子どもたちに、何をどのように提供したらいいのかがわかりました。

先輩校舎さんにも話を聞きやすい雰囲気がいいですね。年末の懇親会やサミット(全国のロボ団オーナー様が一同に介する場)など、他校舎との関わりを持てる機会があるのがいいと思います。

本部へのご要望

オーナー:南雲様 オーナー座談会などを小規模でできるといいなと思います。今は本部で決定されたことが降りてくる、という印象なので、コアな情報をタイムリーに出してもらうことで、各オーナーさんが力になれることも多いと思います。様々な事業・業種のオーナーさんがいらっしゃるので、それぞれ得意分野があるはず。たとえば、企業コラボの教材案件なども、私のつながりがお役に立てる場面もあると思います。

まだ決定事項じゃなくても案出しの段階でも全然いいので、「こんなことやりたい」というのを座談会で発信してもらい、こんなやり方ができるんじゃないか、とかもっとこうしてもいいのでは?など議論することで、より良いものが生まれると考えています。

STORY.06

今後の展望について

オーナー:南雲様 南魚沼市の教育委員会と連携して、主に文化系の中学生の子どもたちの受け皿をつくりたいと考えています。野球やサッカーといったスポーツ系はすでに外部委託などを含め、子どもたちの居場所があるんですが、スポーツ以外に興味がある子どもたちの受け皿は、今のところほとんどないんですよね。

放課後のクラブ活動的なイメージで、プログラミングやものづくりサークルとして市内の子どもたちを集めて、なにかできないか、コミュニティを作れないだろうか、と考えています。

また、ロボ団はどうしても小学生がボリュームゾーンとなりますし、上の世代をカバーしきれていない状況があり、来年は20名ほどが卒業する予定です。こういったクラブ活動を通して、生徒たちと長く接点を持ち、継続して続けてもらえる仕組みも作りたいですね。

これまでも、新潟県の教育委員会と連携して、13の市町村とタッグを組み、オンラインイベントを実施してきました。教育委員会としてもIT教育やプログラミング教育を県をあげてやっていかなきゃいけない、ということはわかっているけど、どうしたらいいかわからない状況なんです。

幸い、長年事業をやってきたので影響力も一定あり、様々なところから情報を得られるようになっています。その人脈を活かして地域に貢献していけたらと思っています。県としてもものづくりや創業支援というところを積極的に行っていて、そこのバックアップを受けられるとロボ団としての信頼度も高まっていきます。

この南魚沼の地で何ができるか

教室長:腰越様 この土地は、子どもたちができる習い事が限られていて、新しい習い事が生まれる気配もなく、自分の子どもが大きくなったときに習いたいと思えるものがほとんどありません。そんな都会との教育格差をすごく感じていたので、その格差を解消して、子どもたちに一つでも多くの選択肢を提供できるように今後も頑張っていきたいです。

加盟検討者のみなさまへのメッセージ

オーナー:南雲様 検討する暇があるのなら、とりあえずやってみるといいんじゃないか、と思います。迷っている間にチャンスはなくなってしまいますし、やってだめだったらやめればいいんじゃないかなと。自社のスペースを使うのであれば初期費用もほとんどかからないですし、地域や行政としっかり連携していくことで、広報費もかなり抑えることができます。

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