
「ロボットが好き!」「自分で何かを作ってみたい!」 そんな純粋な好奇心からプログラミングの世界へ飛び込んだ一人の少年が、今、次世代の起業家・イノベーターを目指して大きな注目を集めています。
愛知県名古屋市出身の安松星那(やすまつ せな)さん、16歳。 5年前にロボ団長久手校を卒業した彼は現在、徳島県にある「神山まるごと高専」の2年生として充実した日々を送っています。
ロボコン世界大会レベルでの活躍、そして倍率の高い新設高専への進学。彼の輝かしい軌跡の根底には、ロボ団で培った「3つの力」がありました。
憧れの本格的なロボットを目指してロボ団へ!身についた3つの力とは?
幼い頃からレゴブロックが大好きだった安松さん。小学1年生の頃、別のプログラミング教室に通い始めましたが、上級生が動かしていた本格的なロボットのカッコよさに心を奪われ、より高度なロボット制作に挑戦できるロボ団長久手校に入団しました。
当時の安松少年は、ロボ団の環境の中で自然と以下の「3つの力」を身につけていったと語ります。
- 協調性:毎回くじ引きで決まるペア学習を通じ、チームで目標を達成する力や、様々な仲間とうまくコミュニケーションをとる力が育ちました。
- 集中力:ロボ団のレッスンは「簡単すぎず、難しすぎない」絶妙な難易度のミッションが、子どもたちの「あともう少しでできそう!」という没入感を引き出します。
- 忍耐力:最後まで諦めずにトライ&エラーを繰り返す。この経験が、最後までやり遂げる粘り強さへと繋がりました。
先生と生徒というより、まるで友達のように気軽に相談できる講師陣。そして「物作りが好き」という共通の趣味を持つ仲間たち。ロボ団は、安松さんにとって「次のレッスンが待ちきれない」最高の居場所でした。
負けたら次は「もっと難しく」!失敗から学ぶロボコン魂
安松さんの人生の大きな転機となったのが「ロボコン(ロボットコンテスト)」との出会いです。なんと9歳の時に出場したダンカップ(現ダンリーグ)で全国優勝を果たします。
その後も毎年WROなどの大会に出場し、2021年にはWROエキスパート部門で世界5位、2022年には世界4位という凄まじい実績を残しました。
しかし、彼の本当の凄さは「勝ったこと」ではなく「負けた時の姿勢」にあります。 安松さんは大会で敗退すると、翌年はさらに難易度の高いカテゴリーに挑戦してきました。
「負けて悔しい」で終わらせるのではなく、「なぜ負けたのか?」「優勝チームとの違いはどこにあるのか?」を自分たちで徹底的に考え抜く。ロボコンを通じて、失敗を次の成長へと繋げる逞しい力が磨かれていったのです。
「安松星那」という人間を見てくれた。神山まるごと高専への決断
中学生になり、テレビで見た高専ロボコン(紙飛行機を飛ばすロボット)に感動した安松さんは、高専への進学を決意します。
当初は地元の豊田高専を目指していましたが、ロボ団の先輩の言葉をきっかけに「神山まるごと高専」を知ることになります。調べてみると、そこにはこんな理念が掲げられていました。
「知識よりも実践。自ら課題発見を行い、問題解決のためのチームワークやリーダーシップ、失敗から次につなげるレジリエンスといった起業家精神を養う」
「これ、ロボ団やん!」
自分の学んできたことと完全にリンクしていることに衝撃を受けた安松さん。学力や通知表の数値だけでなく、自己PR動画やワークショップなどを通して「安松星那という個人」をしっかりと評価してくれる入試形態に強く惹かれ、見事、神山まるごと高専への入学を掴み取りました。
次のステップへ。子どもたちに「物作りのワクワク」を届けたい!
高専に入学した現在は、プログラミングだけでなくグラフィックデザイン(IllustratorやPhotoshop)にも熱中しています。自ら地元のコーヒー焙煎所やどら焼き専門店に営業をかけ、ポスターを制作するなど、社会と直接関わる実践的な学びを楽しんでいます。
課外活動でも、WROの「Future Innovators」部門にチーム「渦潮」として出場し、見事全国大会で賞を獲得。さらに世界最大級のロボコン「FRC」のチームにも所属するなど、勢いは止まりません。
しかし最近、安松さんはある大きな決断をしました。それは「ロボコンからの卒業」です。
ある起業家から言われた「ロボコンで得られるのは名誉だけ。その先の技術が社会でどう役立つかが重要」という言葉に衝撃を受けた安松さん。自分の原点を振り返ったとき、ロボ団時代に一番好きだった瞬間を思い出しました。
それは、自分の作ったロボットを後輩に見せて「これ、どうやって作ったの!?」と笑顔で聞かれた瞬間でした。
「これからは僕が、子どもたちに『物作りって楽しい!』と思ってもらえるような面白い製品を作りたい」
ロボ団で育まれたプログラミングのスキルと、失敗を恐れないマインド。16歳の若きイノベーターの目は、すでに社会を、そして未来の子どもたちを見据えています。
まとめ:ロボ団が育む未来
安松さんのストーリーは、ロボ団での学びが単なる「プログラミング技術の習得」にとどまらないことを教えてくれます。チームで協力する力、困難に立ち向かう忍耐力、そして自ら未来を切り拓く力。
ロボ団はこれからも、夢見る子どもたちの「好き」を繋ぎ、未来へと羽ばたくサポートを続けていきます!
