空間認識能力とは?
空間認識力をはじめ、空間認知能力、空間把握能力とさまざまな表現で言われますが、具体的には物(立体)がある方向や形状を瞬時に正確に認知する力のことです。例えば初めていく場所に向かいたいとき、地図で場所や自分が今いる場所からどのくらいの距離感なのかなど考えますよね。このとき空間認識能力の高さがすでに試されています。この能力がしっかり身についていれば迷うことなく目的地にたどり着けますが、ない場合は自分がどこにいるかわからず迷子になってしまい非常に困ります。
★空間認識能力のメリット
「地図がなくても今の時代、グーグルマップが行き方や現在地を教えてくれるから空間認知能力なんて無くても困らない」なんていう人がいるかもしれません。が、想像してみてください。何が起こるかわからないこのご時世です。突然謎のウイルスがどこからかやってきてインターネットの中に侵入して、ある日当然インターネットが使えなくなる世界が来るかもしれません。「隣町はインターネットが復旧したので使えるようになりました!今すぐ逃げてきてください」と神のお告げがあっても地図が読めないと逃げたくても行くことができませんね。ではそんな状況のとき、逃げるのを諦めたいですか?このようにいざ何か起こった時に空間認知能力がしっかり身についていれば危機から逃れられるのです。
さて、では実際にどんなメリットがあるのかもう少し詳しく見ていきましょう。
・絵や図を上手に描けるようになる
「ここから駅までの行き方を教えてください」と突然知らない人に聞かれたとしましょう。言葉で伝えることもできますが、もしその方が外国人で日本語が伝わらない方だったらどうでしょう?「I don’t know」といってその場から逃げますか?言葉が通じ無くてもスマートに教えられたらかっこいいですよね。それに言葉ですと「三番目の角を右に曲がって・・・」といってもその相手にとっての右と自分の説明した右が果たして同じものとして確実に伝わるのでしょうか。そんな時に使えるのが絵や図です。建物や道を絵で書くことで、パッと見ただけで場所や行き方がわかるようになりますね。絵や図は世界共通なのです。が、この図を書くためには空間把握能力が必要になります。頭の中で駅の場所がわかっていても実際に絵に起こすには「どこから見た方向か」など考える必要があリますよね。
・スポーツが得意になる
テニスで例えましょう。テニスで相手からのサーブを返すときどんなことを考えますか?「ボールがどこから来るのか」「自分はどこに移動すれば良いのか」「ラケットをどのタイミングで振れば良いのか」考えなければならないことが沢山ありますが、では大坂なおみ選手が毎試合そのように考えているのでしょうか?そんなこといちいち考えていたらいつの間にかサーブポイントが相手に入ってしまいます。では大坂選手は考えていないのか。違います。空間認知力を使い瞬時にボールの位置から自分の位置や戦術を判断しているのです。世界で活躍しているスポーツ選手たちは空間認知能力を武器にして闘っているのですね。
・危険回避能力が身につく
普段の生活ですと空間認知能力は事故の防止にも繋がります。私は日常的に車の運転をするのですが、右折がとても苦手です。対向車との距離感がいまいちつかめず、余裕で曲がれるくらい対向車が遠くにいないと曲がることができないのです。安全運転ではありますが、しばしば後ろに並んでいる車にクラクションを鳴らされます。この時にあると役立つのが空間認知能力です。対向車との適切な距離を掴むことができます。今は自動運転車などがどんどん開発されていますが、それを利用するのは私たち人間です。使う側の能力がなければ、宝の持ち腐れになってしまいますね。
☆将来の幅も広がる空間認識能力
このように空間でのものの方向、距離、大きさなどを把握する空間認識能力は生きていく上で、とても必要なものなのです。これを幼児のころから普段の生活や学習に取り入れられたら身につきやすいですよね。
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幼児教育における空間認識能力の重要性
☆空間認識能力を身につけるための幼児教育とは
空間認識能力は科学的に確立した方法がありませんが、一般的に3歳から5歳の間に伸び、その時期から刺激を与えると効果的と言われているそうです。そのために実は子供のころよく遊びに使うものに多く取り入れられているそうです。
☆空間認識能力を身につけるおもちゃ
実は大人にも馴染みのあるおもちゃにも取り入れられています。具体例を見ていきましょう。
・ブロック
レゴなどのブロックは作りたい物を作るためにはブロックの形状、大きさを考えてどこに組み立てていくのか考えていかないといけません。簡単な例で凹凸が4*2のブロックを4つ使って写真のような立体を作るとしましょう。
一見何の工夫もないように見えますが、1段目の赤のブロックと2段目の青ブロックの方向が同じだとどうなりますか?
そうです、合体できないのです。このように「どの方向に重なると合体できるか」は簡単なように見えて立派な空間把握能力のトレーニングになっているのです。レゴ遊びはこの積み重ねなのです。
・折り紙
「手裏剣(シュリケン)」を折り紙で作ったことはありますか?
実は私は5歳の頃、手裏剣を折るのが得意でした。どのくらい得意だったのか自慢すると、保育園のクラスで私に作って欲しいと行列が並ぶほど得意でした。当時は「こんな簡単なもののためになぜみんなはわざわざ並んでくれるのだろう」と思っていましたが、今振り返ると手裏剣は作るのに空間認知能力がかなり求められていたなと思います。というもの手裏剣は「二つの折り紙とどのように組み合わせるか」がポイントになるのです。なので折り方ひとつ間違えるだけで組み合わせられなくなります。
・パズル
ジグゾーパズルを作る時、まず多くの方が「最終的にどんな絵ができるのか」を確認すると思います。そこから逆算していき「このピースは角かな」「このピースの隣はここかな」と確認していきますよね。最終的なイメージを確認していき、想像していきながらピースを埋める。まさに空間認知能力が必要になりますよね。
☆空間認識能力を身につける運動
「子供は外で遊んで来なさい!」小さい頃、大人に言われたことがある人もいると思います。実際に私は小さい頃からインドア派だったので嫌だったのですが、外で遊ぶメリットは思いの外空間認知能力を高まるものが多かったのです。実際の例を見てみましょう。
・鬼ごっこ
子供の頃の定番のスポーツのおにごっご。大人にも人気でテレビ番組「逃走中」やYouTuberも自身のチャンネルで企画していたりします。一見ただ走っているだけ空間認識能力とは関係がないように思いますが、そんなことはありません。例えば鬼役になったときには逃げる側をどのように捕まえるか考えますよね。相手にいかにして近づくか考えると思います。一方逃げる側は、鬼からいかにして遠ざかるかを考えます。これはまさに「走っている空間の中をどのようにして動くか」という空間認知能力のトレーニングになっているのです。
・アスレチック
公園のジャングルジムが好きで、「どのようにして全部のマスを通って上に登るか」をよくやっていました。これもまた「どこから始めれば通れるか」「次はどのマスに進めばよいか」考えますよね。さらにジャングルジムで登るには手と足の使い方が重要になりますよね。次に進むために足をどこに引っかければ良いのか、手はどこをつかめば良いか。これがうまくいかないとうまく登れず落下して危険です。
・球技
ドッジボールは空間把握能力がプレイヤー全員に求められるスポーツだと思います。ボールから逃げる側は「ボールがどこから飛んでくるか」「ボールから避けるにはどう動くか」を考えます。さらに逃げられる空間が限られていて、自分の他にも人が居ますのでそれも考えうまく逃げる方法を考えないといけません。一方のボールを投げる側は相手にボールをぶつけるために、投げる方向やそれによって投げ方も変えないといけません。当時私はドッジボールが大嫌いでボールもどうぜ投げても当たらないからと強いプレイヤーの子に渡してしまっていましたが、その行為は自ら空間認知能力を上げるトレーニングを放棄していたと反省しています。
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空間認識能力が活かせる仕事
空間認知能力はさまざまな職業でも当たり前に求められる能力です。代表的な例を見てみましょう。
☆建築家・設計士(CADを使う仕事)
建物の設計を考える建築家や自動車や家電などもののデザインや構造を作る設計士はCADという図面作成ソフトを使って図面や設計図を書いていきます。まだパソコンがない時代は手書きの図面で書いていましたが、今ではAutoCADやJw_CADなど図面をパソコン上でかけるソフトが発達していて、さらにここ最近はBIMといった二次元の図面から三次元の図面へ自動で起こしてくれる3DCADも使う建設会社が増えているそうです。これが印象的に描かれていたのが2006年のドラマ「結婚できない男」。阿部寛演じる建築家が二次元CADを使って図面を書いていましたが、その続編の2019年「まだ結婚できない男」では三次元CADを使用していました。時代の変化を感じる印象的なシーンでしたが、時代が変わっても建築や設計に関わる仕事は空間把握能力を求められることに変わりはないのだと思いました。
☆スポーツ選手
前文で挙げた鬼ごっこやドッジボールなど運動で空間把握能力がたくさん応用されている例からもわかるように、スポーツ選手はこの空間把握能力がとても求められるスポーツです。プロ野球選手で数々の記録を残し日本にとどまらずメジャーリーグで活躍したイチローこと鈴木一朗選手は、年間通算200安打を達成して記録を樹立しましたが、これはまさしく空間認知能力の賜物といっても良いのではないでしょうか。
☆アニメーター・ゲームクリエイター(3Dモデルを使って制作する仕事)
アニメやゲームの製造も3Dモデルを使用し、作っていきます。アニメーターといえば2019年のNHK朝の連続ドラマ小説「なつぞら」でアニメーターである主人公の生涯を描く物語としても注目された職業です。この物語では、まだアニメが日本に来て間もない昭和時代のシーンでは一つ一つ絵を手がきで書いていました。アニメやゲームの映像は実際に動いているような躍動感がありますが、全て二次元の絵から起こされているのです。それを3次元で動いているかのように見せるためには、クリエイター達にはまさに空間把握能力が求められているのです。
空間認識能力が身につくロボットプログラミング学習
ロボットプログラミング教室のロボ団では将来的に役に立つ空間認知能力をプログラミングを通じて学べる仕組みをたくさん取り入れています。それがロボット制作です。実際にどんな例か見てみましょう。
トライ・アンド・エラーが空間認識能力のトレーニングになる
ロボ団ではオリジナルのテキストを使い、ロボットの組み立てをしてきます。例えば年長から小学2年生向けのスタータークラスの初回レッスンで作るロボットを例にしてみましょう。
テキストではロボットの順序を一から表示していきます。まず一番初めに上の写真のような説明図があります。この場合、よくある間違いが写真7のような組み立てです。一見あっているようですが部品を埋める方向が異なっていますね。これを講師のサポートのもとトライアンドエラーで組み立てていきます。回数を重ねることで、理解度が高まっていくのです。
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空間認知能力に興味を持った方はまず実際にロボットを見て触って実感してもらうことがおすすめです!ぜひロボ団の体験にきてみてくださいね!お待ちしております!
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