「子どもが小さいうちからロボットプログラミングを学ばせたいけど、難しいと嫌がられそう…」とお悩みの方も多くいらっしゃるかと思います。
しかし、近年は小さな子どもがロボットプログラミングに楽しく親しむことができる、知育おもちゃがたくさん販売されているので、心配ありません。
ロボットプログラミングに特化したおもちゃを使えば、パソコンを使った本格的なプログラミング学習をはじめる前に、プログラミング的思考(論理的思考)を無理なく自然に身に付けることができます。
今回の記事では、子どものためのロボット制作×プログラミング教室「ロボ団」の講師がオススメする、プログラミング的思考を鍛えるための知育おもちゃを5つ取り上げました。
3歳ごろから遊べるプログラミングに特化した3つの知育おもちゃ
- 【1】キュベット
- 【2】PETS
- 【3】Ozobot Evo(オゾボット エボ)
まだ小さな子どもたちにプログラミングとは何なのか、プログラミング的思考とは何なのか説明して理解させるのは無理な話です。
しかし、上記リストにあるいずれかの子ども向け知育おもちゃを手に取れば、楽しく遊びながらプログラミング思考を行うための”土台”を築くことができます。
プログラミングにはじめて触れる子どもにおすすめです。
【1】木製ロボット「キュベット」
画像引用:Amazonプリモトイズ【正規代理店品】
※商品ページにリンクしています。
対象年齢 3歳~
PRIMOが販売している木製ロボット「キュベット」は、スクリーンもキーボードも使わずに、プログラムを作る楽しさを体感できるおもちゃです。
キュベットは子どもの手になじみやすい木製で、かわいい顔のイラストやカラフルなブロックの見た目から、簡単に抵抗感なく遊び始めることができると思われます。
キュベット専用ボードにコーディング用ブロックをはめこみスイッチを入れると、ブロックで作った指示どおりにロボットが動き出します。
コーディング用のブロックの役割を覚えた子どもは、ロボットに思い通りの動きをさせるために、ブロックの組み合わせを工夫するようになります。
「ロボットを右に動かしたいから、赤いブロックを使おう」というように、プログラミング的思考の概念を掴むことが可能なのです。
【2】直感的操作性に優れた「PETS」
画像引用:PETS公式サイト
(https://4ok.jp/pets/)
購入:for Our Kids オンラインストア
(https://store.shopping.yahoo.co.jp/digitalhike/)
対象年齢 3歳後半~
株式会社デザイニウムが開発した「PETS」は、3歳くらいの小さなお子様がプログラミングの概念や、うまくできた時の達成感を味わうことができる画期的なおもちゃです。
おもちゃの仕組み自体は、先ほど紹介した「キュベット」に似ていますが、プログラミング用のブロックを別のボードではなく、動かすロボット本体に差し込むことが特徴です。
「指示を出すところ」と「動くところ」が一体化しているため、”指示⇒動作”の仕組みがなかなか理解できない子どもでも、直感的にプログラミング的思考の基礎を鍛えることができます。
PETSの優れたデザインは高い評価を受け、「第11回キッズデザイン賞」を受賞しており、新時代の教育資材としての普及を期待されています。
【3】Ozobot Evo(オゾボット エボ)
画像引用:Ozobot Evo公式サイト
(https://www.ozobot.jp/testimonials/)
購入:MOMA STORE
(http://www.momastore.jp/shop/g/g0497608080235/)
対象年齢 8歳~
“ビジュアルでコーディングを理解する”ことに優れた最先端のおもちゃが、「Ozobot Evo(オゾボット エボ)」です。
パッと見た感じはデジタル感が強く、「小さな子どもには扱えないのでは?」という印象を持たれる方がいらっしゃるかもしれません。
しかしOzobot Evoは、プログラミング的思考の初歩的な理解から、ビジュアルコーディングの理解まで、子どもの成長に応じて幅広く活用することができるおもちゃなのです。
お絵かきができるようになった子どもには、「赤・緑・青・黒のラインを自由に白い紙に書いて、ロボットを走らせる遊び」が向いています。
ロボットは、赤・緑・青・黒のラインの色の違いを認識し、それぞれの色に合わせた動きをします。
さらに、パソコンやタブレットを使えばさらに遊びの幅は広がります。
画像引用:「OzoBlockly」公式サイト(日本語版)
(https://ozoblockly.com/editor?lang=ja&robot=bit&mode=2)
このようにOzoBlockly(オゾブロックリー)というサイトを使うことで、ビジュアルプログラミングの基礎に触れることが可能です。
Ozobot Evoは、ブロックなどを使った直感的なプログラミング操作に慣れてきた子どもが、次のステップに進むために役立つおもちゃなのです。
年長から小学生がプログラミングをより深く学ぶことに適した2つのおもちゃ
「キュベット」、「PETS」、「Ozobot Evo」など、3歳ごろから扱うことができる直感的なプログラミング特化のおもちゃを使い、プログラミング的思考の土台が出来上がってきたら、次のステップに進んでみましょう。
- 【1】レゴBoost クリエイティブ・ボックス
- 【2】レゴ マインドストーム
【1】5種類のロボットの組み立てで長く遊べる「レゴBoost」
画像引用:「レゴ Boost」公式サイト
(https://www.lego.com/ja-jp/service/device-guide/boost)
購入:ベネリック レゴストア
(https://item.rakuten.co.jp/benelic-lcs/17101/)
対象年齢 7歳~
7歳~12歳くらいの子どもに向いたプログラミング特化おもちゃが、「レゴBoost クリエイティブ・ボックス」です。
その名の通り、レゴブロックを組み立てて作るプログラミングロボットなので、これまでレゴブロックを使って遊んだことがある子どもは特に、慣れ親しんで遊ぶことができます。
レゴ Boostは1つのボックスで5種類のロボットを作ることが可能なだけでなく、それぞれのロボットに複雑な動きをプログラミングさせることでき、単純な動きのおもちゃでは物足りなくなってきた子どもでも飽きずに長く遊べます。
レゴ Boostには60種類以上のビジュアルプログラミングが可能で、多彩な動きを実現できます。
レゴ Boostで作ることができる5種類のロボットのうちの1つが「ギター」であり、プログラミングだけでなく音楽に親しむことができるのもポイントの1つです。
レゴ Boostで遊ぶためには、タブレットやスマートフォンなどで、無料専用アプリをダウンロードすることが必要です。
【2】ロボティクスの理解につながる「レゴ マインドストーム EV3」
画像引用:レゴ エデュケーションソリューション
(画像のキットは教育版マインドストーム)
(https://education.lego.com/ja-jp/product/mindstorms-ev3)
購入:ベネリック レゴストア
(https://item.rakuten.co.jp/benelic-lcs/31313/)
対象年齢 10歳以上
ロボットプログラミング教室でもよく教材として使われる、10歳以上向けのプログラミング特化おもちゃが「レゴ マインドストーム」です。
Amazonなどで購入できるレゴ マインドストームは、「教育版」ではなく「玩具版」なのですが、それでも十分本格的なプログラミングの動きを実感することができます。
プログラミングの概念や仕組みを理解できるだけでなく、高度なロボットの組み立てを通して、プログラミングの技術が実生活にどう活用されているのか、想像する力も与えます。
幼いころからプログラミングを学んできた子どもが、これまで遊びながら蓄えてきたプログラミングの知識を、最大限に活かせる高品質なおもちゃです。
おもちゃでプログラミングを楽しいと思ってもらうことが大切
- 【1】キュベット
- 【2】PETS
- 【3】Ozobot Evo(オゾボット エボ)
- 【4】レゴBoost クリエイティブ・ボックス
- 【5】レゴ マインドストーム
以上、プログラミングを楽しく学べるおもちゃを5つ紹介しました。
2020年度より、小学校からプログラミング教育が必修化されたことを受け、自分の子どもが付いていけるのかどうか不安に思われる方もいらっしゃるかと思います。
これはプログラミングに限ったことではありませんが、子どもには「学ばせる」のではなく「学びたい」と思ってもらうことが大切です。
そのためには、この記事で紹介したような、楽しみながらプログラミングを体験し、プログラミングを理解する土台を作るおもちゃを手に取らせてみることが有効と言えます。
自分で、ロボットにさせたい動きを考えること。小さな失敗を繰り返しながら正解にたどり着き、自分の思い描いた通りにロボットが動くこと。
この喜びから、子どもたちは自然と思考力を身に付け、プログラミング的思考が実は身近なものであり、応用性が高いことを実感できるでしょう。