こんにちは!ロボ団一宮校です!
猛暑のなか皆さんいかがお過ごしでしょうか?
私はコロナで中断されていたプロ野球、Jリーグなど再開された各プロスポーツを観戦しています!
またプロといえば昔から好きで見ている将棋・囲碁も再開され、藤井聡太棋聖の二冠や羽生九段のタイトル100期にも期待をしています^^
そんな将棋の世界もAI(人工知能)が席巻しており、その将棋界のトップランナーである羽生九段が、AIの可能性と未来についてどのように考えているのかについてインタビューされている記事がありましたので、文章をいくつか抜粋しご紹介させて頂きます!
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――AIと隔絶した領域をつくるということは興味深いアイデアですが、それ以外に、人間の個性や創造性を育成するうえで、重要となるのはどういったことだとお考えでしょうか。
人間は勉強でもスポーツでも、優れた指導者やテキスト、環境などに囲まれて学ぶとともに、無駄なことや失敗もたくさん経験します。大きな回り道をしながら学ぶということですね。
まず、効率性の面でいえば、AIとの共存によって無駄を省き、学習の最適化をすることは可能なのではないでしょうか。いまの子どもたちには昔と違って、生まれてから育ってきた現在までのデータがあります。そのデータを集めてビッグデータとして活用すれば、一定の領域までは無駄を省いた効率のよい学習ができる可能性があると思います。
もう一つは、AIを個人向けにカスタマイズし、このテーマについてはこの子にこの課題を与え、この程度の負荷をかければ効果的に学べるといった形で、個人学習の効率化を図ることも可能だと思います。そうすればどんなジャンルにおいても、データの蓄積によるAIの進化で、個人能力のレベルを高め、基礎とその活用ができるようなところまでは効率よく育てることができると思います。
ただ、現状のAIは問題に対する答えだけが出てきて、その途中の発想のプロセスは教えてくれません。答えから遡ってプロセスを導くことができるかもしれませんが、まだ取り組みの途上ではないでしょうか。AIからだけでは、新たな局面に対応する力が身につかない可能性があります。やはり、周囲の優れた人間によるサポートが必要なのではないかと考えています。
――将棋でも藤井聡太七段のように、若い頃からAIを研究に取り入れている若手が台頭してきました。前向きな影響ばかりが注目されますが、人材育成面でAI普及のデメリットはありえるのでしょうか。
藤井七段については、天才的な存在なので、おそらく将棋ソフトがなくても、いまのポジションに就いていたでしょう。ただ、子どもたち全体についていえば、失うものも出てくるのではないかとも思います。それはおそらく創造性です。人間的な創造性とは、現在では一般的な価値や評価が低いとされていることでも、そこに何らかの可能性を見出して分析や研究をし続けられることではないでしょうか。
AIにすべてを判断させて、その評価をもとに研究を進めたり、作戦を立てたりしても、そこで導き出されるものはその局面だけの最良の策であり、その後に悪い展開を招くことも十分に起こりえます。
それに、先ほどもお話しした通り、局面を限定すると、AIは過小な評価を下すことがよくあります。その評価に無条件に従っていると、その先にある可能性を早々に捨ててしまうことになります。もしかしたら、その20手先ではプラスに働くかもしれない。その可能性を信じて続けられるかどうかが、人間の創造性であり、個性にもなるのだと思います。研究者の方にお聞きしたところ、AIにランダムな要素を学習させても、「人間的」「独創的」な手は指せないそうです。
人間の創造性は、AIとはまったく隔絶された領域でこそ、涵養(かんよう)されるものなのかもしれません。
AIより人間が優位な点はどんなところだとお考えですか。
将棋や囲碁のある局面で最高の評価を下すとか、人間が何十年かけても計算できないものを瞬時にはじき出すとか、何か一つの物事に対するAIの能力は突出しています。一方、人間はある程度運動もできるし、言語も話せるし、練習すれば楽器も弾ける。最高の技術には至りませんが、マルチタスクであり、しかも、それを小さなエネルギーで実行できます。
こうした総合的な能力は現状のAIにはまだ備わっていないもので、人間が優れている点だといえます。
また、AIはサイバー空間にしか存在できません。その空間で完結できる能力はとても優れていますが、リアルの世界は多様で、単純な学習だけでは補えない能力が必要になります。人間はさまざまな環境に適応できる能力や柔軟性、知性や体力を持っています。
あるAIの研究者と話している時に話題になったのですが、その研究者は詩を書けるようなAIをつくることは可能でも、実際につくることはないと言っていました。人間が暮らしのなかで感じたことを詩にするから意味を持つのであって、人の心がわからないAIが詩をつくっても、意味や感動は生まれないからというのがその理由でした。
――北陸先端科学技術大学院大学の教授でゲーム情報学の研究を行っている飯田弘之氏は、「洗練されたゲームには、スリルと遊戯性と芸術性がある」と述べています。AIから学んで定跡化が進んだ場合、ゲームの洗練度を下げることにはならないでしょうか。
AIが選んだ手をずっと真似して将棋を指していったら、人間は何のために将棋を指すのかという根本的な問題にぶつかります。AIを使って、どれだけ人間の能力を伸ばしていくかが大切です。
現状では、まだ試行錯誤という状態であり、最適な使い方を見つけ出すのは私たちではなく、次の若い世代の人たちになるでしょう。
参考 https://diamond.jp/articles/-/239270
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将棋といえば特定の師匠の所に住込みで修業をし将棋を覚える、徒弟制度的なイメージでしたが近年では将棋ソフトも普及し師匠のみに学ぶだけでなく、AIからも学ぶという風になっていることに時代の流れを感じましたし、また勉強という側面では一般の学生・生徒においても同じことが言えるのではないでしょうか?
その中で一宮校でも人間的・独創的・創造的を尊重しつつプログラミングの学習を行い、生徒たちの人生の選択肢を増やしていくことを念頭に置いて触れあっていきたいと思っています!
ご興味頂けましたら、ご一報頂戴できると転げて喜ぶのでお待ちしております(^^)/
以上 モーニングの量が尋常じゃない地域からありがとうございました!