宿題がはかどらない理由は?
「いつまでたっても宿題が終わらない」「机に向かったと思ったらすぐに立ち歩いちゃう…」子どもに集中力を身に付けさせるにはどうしたらよいかお悩みの保護者さんは多くいらっしゃいます。しかしそのお悩みは、少しの気づきと生活習慣の改善で解決できるかもしれません。
集中力は鍛えられる?気持ちの問題ではなく脳科学
一説によると、そもそも人間の脳は「集中しにくい」ように出来ていると言われています。
一つのことにグッと集中してしまうと、周りに注意がいかなくなります。すると自分や子ども達に近づく危険に気が付きにくくなってしまうのです。
このため、脳は周囲の様々なことに目を向ける、いわば「注意力散漫」な状態が良いとインプットされています。
では、そんな本能に逆らって集中力を上げることはできるのでしょうか?
敎育分野では脳科学にもとづいたアプローチにより、様々なトレーニング方法が紹介されています。
集中力は脳のトレーニング!規則正しい生活習慣が基本
集中力を鍛える一番の方法は規則正しい生活習慣です。日頃から適度な運動を心がけ、食生活も見直しましょう。
また、普段から勉強時間の長さや時間帯を決めておくのも重要です。「この時間は集中しても大丈夫だ」ということを脳に理解させましょう。
また、不規則な生活が原因の疲労やストレスは脳の「生存本能」を刺激して周囲のものに意識を向けさせようとします。
規則正しい生活を守って、不要な疲労やストレスを遠ざけましょう。
適切な睡眠を取る 朝起きて朝日を浴びる
適切な睡眠が脳に必要なことはよく知られています。
ある実験では11日間眠らなかったという記録がありますが、3〜4日目には幻覚や幻聴という脳の「バグ」が発生し、物事に対して理性的な判断ができなくなったそうです。適切な睡眠をとらないと、脳は正しく働きません。
しかし、「朝日を浴びる」ことが脳の働きに必要であることは案外知られていません。
ほの暗い雨の朝、なんとなく気分が晴れない、眠気が取れないといったことはないでしょうか。
それは脳がまだ「朝が来た」ことに気がついておらず、心と身体に正しい指示を送れていない可能性があります。また、日光を浴びることでセロトニンと言う神経物質が分泌され、精神を安定させます。しっかりと朝日を浴びて、脳と体を活性化させ1日をスタートさせましょう。
栄養をきちんと摂る 朝ごはんをしっかり食べる
しっかりと休息が取れたら次に必要なのが栄養ですが、脳はとても食いしん坊です。
平均的な人の脳の比重は体重のたった2%ですが、1日のうち必要なエネルギーの15%を消費します。5歳児ではその43%を消費するそうです。
8時間の睡眠を取った後の脳は8時間の絶食状態にあるわけです。これではとてもベストな働きはできません。毎日3食、しっかり食事を取って、脳に栄養を送りましょう。
血糖値を上げすぎない 砂糖を控えてブドウ糖を摂る
脳は他の臓器と違い、「水分」「酸素」「糖」の3つの栄養素しか受け付けません。そのなかでも脳の大好物がグルコース、つまり「糖」なのですが摂取の仕方にもコツがあります。
手軽に摂れる「糖」といえば砂糖ですが、砂糖は分解されてグルコースになるまでにカルシウムなどのミネラルやビタミンBを消費します。
より効果的なのはブドウ糖です。ブドウ糖はグルコースそのものなので、体内に吸収されると直ちに脳のエネルギー源になります。
ではどのようにして手軽にブドウ糖を摂取するか?答えはラムネです。多くのラムネはその90%がブドウ糖でできています。
ではラムネを口一杯にほおばって勉強すれば良いか?それもNGです。
血液の中の糖の濃度、血糖値が上がるとインスリンが分泌されます。インスリンは血糖値を下げる働きをしますが、血糖値が通常に戻ってもインスリンの分泌は急には止まりません。結果低血糖状態となり、脳の働きは鈍っていく。つまり眠くなります。
血糖値を上げすぎないために、ラムネをゆっくり舐めるくらいがちょうど良いようです。
集中力を高めるポイント
さぁ。これで集中力を高める準備は整いました。
続いては実際に集中力を発揮するための具体的な方法を見ていきましょう。
リラックスする 深呼吸で気持ちを落ち着ける
心と体は密接につながり影響しあっています。「浅い呼吸」と「緊張状態」、「深呼吸」と「リラックス状態」は常にセットです。つまり、深呼吸をすることで心を無理やり「リラックス」させるのです。
オススメは「3-2-5法」という呼吸法です。3秒吸って、2秒止めて、5秒吐く。この方法は極度の緊張感の中で高いパフォーマンスを期待されるスポーツの現場でも取り入れられています。
まずはリラックスすることで集中力を上げる準備を整えましょう。
目標を立てる 達成感を得る
次に目標を立てましょう。この時の目標は「試験に合格する」「大会で優勝する」といった長期的な目標ではいけません。
「15分間だけ脇目も振らずに勉強する」「問題集を2ページ終わらせよう」といったすぐに乗り越えることのできる目標を立てましょう。
目標の大小にかかわらず、目標が達成されると達成感を得ることができます。この時、脳の中では幸福ホルモンとも言われるドーパミンが分泌されています。「目標を達成すると幸福になれる」というサイクルを脳に覚え込ませるのです。
大きな目標を達成した方が得られる達成感も大きいですが、まずは小さな目標を達成し、ドーパミンを分泌させる仕組みを脳内に作り上げましょう。
時間を決める メリハリをつけて取り組む
上手く集中できている時、子どもたちは時間が経つのを忘れてしまいます。
しかし、あまりに長く集中し続けると脳は息切れを起こします。陸上の短距離走を倒れるまで走ってしまったのと同じ状態です。そして回復に長い時間がかかってしまいます。
集中する目安時間を決めてきちんと休憩をとり、メリハリをつけて課題に取り組みましょう。休憩もただ休む・集中をやめるのではなく、机から離れて少し歩くことやストレッチ、別の場所に移動して音楽を聴くなどしてリフレッシュすることがオススメです。座禅や瞑想といった方法で意識をコントロールするのもいいかもしれません。体や五感を刺激して休憩することで脳に「今は休憩中」というシグナルを送りましょう。
環境を整える、気が散るものを視界に入れない
環境と集中力は密接な関係にありますが、集中できる環境というのは人それぞれなのでどう言った環境づくりをするかがポイントになります。
静まりかえった図書館の自習室でないと集中できない人もいれば、カフェで仕事をするなど多少の喧騒の中の方が集中できる人もいます。
しかし、どちらのタイプの人にも共通して言えるのは「気が散るものは視界に入れない」方が良いということです。
視覚情報は音や匂いに比べてかなり強力な刺激です。気が散るものは片付けたり、別の部屋に移動するなどして視界に入れないように心がけましょう。
自信をつける ルーティーンで不安を取り除く
ルーティーンという言葉がよく使われるようになりました。きっかけはラグビーで活躍した五郎丸歩選手の“あのポーズ”です。彼は“あのポーズ”をとることでリラックスと集中力アップを同時に行なっています。
なぜそんなことができるのでしょうか?大切なのは日々の積み重ねです。「あのポーズを取る」→「キックする」→「成功する」という練習を膨大な数積み重ねるのです。もちろん失敗することもあるでしょう。しかし「あれだけやった」という積み重ねから来る自信は不安を取り除いてくれます。
ルーティンとは大袈裟なポーズをとるということではありません。目的を達成するために継続して行なうことです。決まった動作・行動を実践し、それを習慣化すること。その行動をスイッチに、脳と体は不安から解放され集中力と自信を発揮します。
集中力は持続よりも質
集中力にも「量」と「質」があります。「量」とは単純に持続時間のこと。「質」は集中の度合いです。深さと言った方がイメージしやすいかもしれません。
脳が持続できる集中力は15分
一般的に集中力が持続する時間は45〜90分と言われており、学校の授業時間の目安にもなっています。しかしこれは「一つのことを持続してできる時間」の目安であり、「深く集中している時間」の目安ではありません。
高い集中力が必要とされる同時通訳者は普通何人かでチームを組み、15分程度で交代して作業しています。それ以上だと、どうしてもパフォーマンスが低下してしまうそうです。脳が最高の成果を発揮できるのはそのくらいの時間が限界のようです。
子どもは飽きっぽいのではなく短時間で満足している
子どもの集中力は大人には見えにくいと言う一面もあります。
すごく楽しみにしていたプレゼントを買ってあげたのに、1時間もしないうちに見向きもしなくなっているという経験はないでしょうか。
それはその子が「飽きっぽい」のではなく、いったん「満足」したのかもしれません。
「好き」を前にした時、子どもは驚くほどの集中力を発揮します。子どもたちの感じている「濃密な時間」は、外から見れば30分〜1時間に過ぎないのかもしれません。せっかく買ってあげたのにとがっかりせずに、長い目で子どもたちを観察してみてください。
子どもの集中力は「いいことが起きる予感」で発揮できる
子どもの集中力を持続させる最も有効な方法は「ご褒美」です。
脳科学者の篠原菊紀先生によると、脳にある線条体が行動と快感を結び付け「その行動をするといいことが起きそうだという予感があれば集中力を発揮する」のだそう。
「宿題を終わらせたら遊びに行ける」「勉強をしたら褒められる」など適度なご褒美があればやる気が出て頑張れそうですよね。
そしてそれを繰り返し覚え込ませると、集中することが「苦」ではなく「楽」に変わっていきます。「集中すること」は「楽しいことである」と脳が勘違いしてしまえば良いのです。
子どもの集中力を鍛えるトレーニングとは
しかしこれだけ多くのものが溢れているということは、逆に言えばどんな子どもたちにも効果のある、いわば決定版とでもいうものは現れていないということではないでしょうか。
子どもたち一人ひとりにベストマッチの集中力の鍛え方を保護者も一緒に探してみましょう。
子どもは好きなことには集中できる
多くの子どもに言えるのは「好きなことには集中できる」ということです。アニメに夢中になっている時間はまさに「夢の中」。親の言うことなど耳に入りません。
ですがあれは「声が聞こえていない」のではなく「声が届いていない」のです。親の声が届かないほど夢中になっている子どもたちは、アニメをみながらお菓子を食べません。気持ちが全て持っていかれているからです。
そして、「好きなことには集中できる」は裏を返せば「嫌いなことに集中することは難しい」と言うことです。嫌いなこと、苦手なことに対してもある程度集中することができれば、子ども達の能力はグングン伸びていくことでしょう。そしてそれは訓練で十分可能です。
勉強嫌いな子どもに勉強をさせるたった1つの方法【豊中校ブログ】 | ロボ団ブログ | ロボットプログラミング教室 ロボ団 (robo-done.com)
集中力を遮断しているのは親の声かけ
一見集中して勉強しているように見えても、鉛筆を持つ手が止まっている。教科書の同じページをずっと開いている。こんな時、ついつい親は声をかけてしまいます。しかし、それが子どもの集中を妨げているかもしれません。
せっかく入り込んだ集中状態を中断されるのはかなりのストレスです。TVドラマに夢中になっているのにあらすじを聞かれて煩わしく思ったことはありませんか?せっかく集中している子どもたちも、親の不用意な声かけで普通の状態へ引き戻されてしまします。そして再び集中状態に入るのは簡単ではありません。これでは時間ばかり過ぎてしまい、効率は悪くなってしまいます。子どもが没頭しているときはそっと見守ってあげましょう。
遊びでも没頭すれば集中力が身につき基盤となる
いろいろ試してみたけれど、どうしても集中することが苦手な子どもたちもいます。
そんな時は気長に子どもたちを観察してみてください。
大抵の子どもは、その時間は短くても、何かに集中している時間があります。折り鶴を一つだけ折ることが出来たなら「ありがとう、でも一羽だけだと寂しいからに次は二つにチャレンジしてみようか」と言った具合で、徐々にその時間を伸ばしていきましょう。
折り紙でも読書でも、あるいはゲームでも構いません。何かに没頭することができる力を少しずつ育てていきましょう。このように育てた集中力の基盤はやがて勉強にも役立つようになります。
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ロボ団が大切にしている「好きを学びに」という想い
「子どもは好きなことには集中できる」と言ってもゲームばかりしているとなるとちょっと不安ですよね。そこで「好き」を「学び」に繋げられる習い事はいかがでしょうか。
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ロボ団の入会条件は子ども自身が「「好き!」「やりたい!」と思うこと
ロボ団は「教育版レゴ® マインドストーム® EV3」を使用したロボットプログラミング教室です。子どもたちの「好きなことには集中する」力を原動力に「学び」に繋げ子どもたちの能力を最大限に引き出す「好きを学びに」を大切にしています。2020年からプログラミングが必修化になったことで最近人気が高まっているプログラミングですが、ロボ団では子どもたちにとって馴染みのあるレゴブロックを使用するので遊び感覚で学ぶことができます。レゴや積み木で遊んでもそれらが自動で動き出すことはないですよね。ロボットプログラミングでは自分で作ったロボットが自分の組んだプログラム通りに動いてくれるのです。子どもたちにとってとても楽しいので自然と夢中で取り組むようになります。そしてペアで協力して学ぶスタイルなので、友だちと協力しながら楽しく学ぶことができます。集中力を高めるだけでなく、論理的思考力や記憶力、コミュニケーション能力など子どもたちの様々な能力を鍛えることができます。また、世界的なロボコンに挑戦する機会もあります。挑戦することで最後までやりきる力も身に付けていきます。
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今どき子育て学歴重視は1%以下!?ロボ団保護者843人に聞いた、今子どもに身に付けさせたい力とは。 | ロボ団ブログ | ロボットプログラミング教室 ロボ団 (robo-done.com)
子どもにオススメ!ロボット教室の最適な選び方 | ロボ団ブログ | ロボットプログラミング教室 ロボ団 (robo-done.com)
好きだから集中できる!3時間のレッスンもあっという間!
ロボ団のレッスンは3時間です。3時間と聞くと子どもにはまだ難しいのではと感じてしまうのではないでしょうか。
しかし、ロボ団のレッスンは、課題発表→ロボット制作→プログラミング・ロボットの動作確認→プレゼンテーションという流れで行ないます。
「発表」「制作」「動作確認」「プレゼン」というふうに、目前の風景を変えることによって子どもたちは飽きることなく課題に取り組むことができます。子どもたちの多くは3時間でも「足りない!」と言います。何よりロボットプログラミングが楽しくてあっという間に時間が過ぎていくのです。
「最初は集中力がないと思っていた子どもが3時間も持つのか心配でしたが、夢中になって取り組んでいて驚きました」という保護者の方の声も。いきいきと楽しく学ぶ子どもたちの顔を見れば実感して頂けると思います。
レッスン内容・レッスンの流れ | ロボットプログラミング教室 ロボ団 (robo-done.com)
集中力が鍛えられるプログラミング教室「ロボ団」の体験会はこちらから!
ロボット教室の体験に行こう!体験で親が見るべきポイントも紹介 | ロボ団ブログ | ロボットプログラミング教室 ロボ団 (robo-done.com)