最近、社会人や学生向けのプログラミングスクールや子ども向けのプログラミング教室など幅広い年齢層でプログラミングを学ぶ人が増えています。「この先プログラミングの知識を持っておくとよさそう」「プログラミングができると就職や転職に有利かも」「IT関係は平均年収が高そう」などのイメージを持っておられる方もおられると思います。
今日はプログラミングを学ぶメリットについて解説していきます。
高まり続けるプログラマーのニーズ
近年AIやIoTをはじめとしたIT技術が飛躍的に高まり、スマホや家電などIT技術が活用された製品やサービスが世の中にあふれ、それらを利用することで私たちの暮らしはますます便利になりました。さまざまな分野でIT技術が導入されデジタル環境が急速に進化したためIT人材の需要が増え、IT業界ではもうすでにエンジニア不足が起きています。そしてIT人材のニーズはそしてこの先高まり続けると言われています。
世界的に不足しているプログラマー
世界中で深刻な人材不足と言われるプログラマー。日本でも2021年の時点で30万人ほどが不足している状況と言われています。経済産業省が2019年に発表した「IT 人材需給に関する調査」によると2030年には約45万人、最大で約79万人が不足すると予測しており、IT人材の育成が急務とされています。
10~20年後消える職業/残る職業
「10年後20年後には今ある職業の半数はなくなる」そんな話を聞いたことはありませんか?
2013年にオックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授が発表した論文『雇用の未来(The Future of Employment)』ではAIなどの発達によって様々なタスクが自動化されることにより、アメリカにある職種のうち約47%がなくなると予測して世界中に衝撃を与えました。アメリカだけのことではなく日本も例外ではありません。アメリカ同様ほぼ半数の職業がなくなる可能性があると言われています。
なくなるとされているのは、事務職や飲食店のスタッフ、銀行の窓口などシステム化やロボット化で代替できる職業です。このあたりはなんとなく想像できそうですね。また、自動運転でタクシーやバス、トラックドライバーの仕事もなくなると言われていますし、意外なところだとCGがモデルの仕事を奪うことになるそうです。では、今後も生き残る仕事と言われているのはどんな職業なのでしょうか。小中学校の教師、医師や看護師、ソーシャルワーカー、心理カウンセラーなどが挙げられます。そしてIT人材です。AIが代替するといってもそのシステムを開発し管理するのは人ですから、これらの仕事もなくなることはないでしょう。コンピュータと仕事を奪い合うのではなく、コンピュータに仕事を与え命令する。コンピュータの上司になるのです。これは今の子どもたちが大人になる頃の近い未来です。今からAIに負けないスキル、AIを活用できるようなスキルを磨いておく必要があります。
プログラミングを学ぶ5つのメリット
プログラミングを学ぶことには様々なメリットがあります。代表的な5つのメリットについて解説していきますね。
就職に有利!高収入を得ることも
真っ先に言えるのはプログラミングスキルを持っていると就職に有利です!前述のように、今すでにIT人材の不足は深刻です。小中学校でもプログラミング教育が始まり、国が本気でIT人材の育成に取り組んできています。つまり将来性のある分野と言えます。またプログラミングスキルは個人のスキルですから、会社を退職しても、また転職したり独立起業したりしてもそのスキルを活用することができます。また常に新しいプログラミングスキルを身に付けていくほど能力が買われキャリアアップにつながることになります。IT業界にはシステムエンジニアやゲームデザイナー、アプリ開発者など様々な業種がありますが、そのほとんどはプログラマーが出発点になっています。熟練プログラマーとして高収入を達成する人も有名ゲームデザイナーも入り口はプログラマー。プログラム学習を始めてキャリアの選択肢を広げてみるのはいかがでしょうか。
場所を選ばず働ける
コロナ禍以前から、プログラマーは場所を選ばず働くことができる「ノマドワーカー」として注目されていました。「ノマドワーカー」は一部の特殊な人たち、フリーランスや高度な専門的技術を持つ人たちというイメージを持っておられた方も多いのではないでしょうか。しかし、世界を襲ったコロナ禍でいつ明けるともわからない自粛生活が求められる中、ZoomやTeamsなどのアプリで気軽にオンラインミーティングが可能になりリモートワークができることに多くの人が気づきました。そしてリモートワークと相性が抜群なのがプログラマーの仕事です。プログラマーは仕様書に従って自分の受け持ち分のプログラムを担当します。最低限必要なのはパソコンのみ。自分のペースで黙々と作業に没頭できる環境を整えれば、通勤するよりよほど効率的な働き方ができるのではないでしょうか。また出産育児で一度キャリアをストップしたママにもおススメです。自宅で都合の良い時間で働くことができるプログラマーは、家事や子育てとの相性も◎。何よりプログラマーとしてのスキルや経験が立派なキャリアとなって積みあがっていくことも見逃せないところです。
論理的思考力(ロジカルシンキング)が身につく
プログラミングを学ぶと「論理的思考力(ロジカルシンキング)」を鍛えることができます。論理的思考力はプログラマーだけに求められる力ではありません。あらゆるビジネスパーソンに必要となる力です。例えば資料の作成やプレゼンテーションなどで相手に伝えたいことが伝わらないと悩んだことはないでしょうか。プログラミングを学ぶことで論理的思考を身につけ、相手に伝える力が鍛えられスキルアップにつながります。
問題解決力が身につく
プログラムを組む目的と言えるのが問題解決です。例えば「不快」「不自由」「面倒くさい」という問題に対してこれを解決するにはまず原因を考えます。「なぜ不快なのか」「どこが不自由なのか」「なにがめんどくさいのか」を見つけることが出発点です。そして少しずつでも、「より快適に」「より自由に」「より簡単に」する方法やアイデアを積み重ねていくことで、問題の解決能力が身についていくのです。
アイデアを形にできる力が身につく
「アイデアはココ(頭の中)にある!」と多くの人は言います。しかし、その多くは実現することはありません。アイデアが頭の中“だけ”にしかないからです。そのままでは他の人が目にすることはできません。
プログラミングの手法は「アイデアを形にすること」です。コンピュータはこちらに気を使って動いてくれることはありません。「何を」「どうする」のかを具体的に命令してあげる必要があります。「壁を作れ」ではなく、「ここからここまでブロックをn段詰んで」と指示しないといけません。論理的思考力、問題解決力を使って自分の発想を形にする。それは人生を生きる上で大きな力になることでしょう。
プログラミングスキル自体にデメリットはありませんが、プログラミングを習得するには少しデメリットもあります。
プログラミングを習得するには時間がかかります。エンジニアで食べていくほどのスキルを身に付けるには短期間ではなかなか難しいですし、第一線で活躍するには常に時代に合わせた新しい情報をインプットしスキル向上に努める必要があります。次にお金です。プログラミングスクールで受講するには結構な額の受講料を払う必要があります。教育訓練給付金制度などの支援制度もありますので利用してみましょう。3つ目は挫折しやすいことです。全くの未経験やプログラミング初心者が独学でプログラミングを学ぼうとしても挫折してしまう人がほとんどです。講師に質問できたり就活のサポートなどがありカリキュラムがしっかりと組まれているプログラミングスクールできちんと学ぶ方が成功への近道だと思います。
プログラミングスクール徹底比較!大人も子どもも今人気の習い事に挑戦しよう! | ロボ団ブログ | ロボットプログラミング教室 ロボ団 (robo-done.com)
プログラミングスキルを活用できる仕事
学んで身に付けたプログラミングスキルを活用できる仕事にはどんなものがあるのでしょうか。プログラマーやシステムエンジニアのようにスキルを直接活かせる仕事もあれば、間接的に役立てることができる仕事もあります。順に紹介していきますね。
プログラミングスキルを直接的に活かせる仕事(プログラマー/システムエンジニア)
AI開発
AIとはArtificial Intelligenceの略称で人工知能の意味です。最初期は「いかに人間の行動を模倣するか」と言う研究が主であり、「あたかも意思を持っているかのように振る舞うキャラクター」としてゲームなどに取り入れられたりしていました。しかし近年のAI研究はビッグデータの蓄積もあり、「これまでの研究では予想できないほど先の未来や細かい事象を、膨大なサンプルから予想する」ことが主になってきています。身近なところでは気象予報が良い例でしょうか。これまでの膨大な量の気象データを分析することで、天気予報はその精度と正確さを増しています。このデータ分析によく使われるプログラミング言語がPythonであり、それを扱うエンジニアはデータ分析エンジニアと言われます。AI開発やビッグデータ解析を行うには正しい命令を行うだけではなく、コンピュータが返してきた答えを読み解く能力が求められます。
アプリケーション開発
私たちが最も想像しやすいプログラマー/エンジニアの仕事はアプリケーション開発ではないでしょうか。InstagramやLINEなどのSNSやゲームなどが楽しめるスマホアプリはお馴染みですね。私たちが普段、スマホやパソコンで扱っているアプリケーションソフトを作る仕事です。しかし、一言にアプリと言ってもWebサイト上で操作するWebアプリなのか、スマホやタブレットにインストールしてから操作するネイティブアプリなのかで最適なプログラミング言語が違います。また、EdgeかChromeかと言うプラウザの違いや、WindowsかiOSかと言うOSの違いも意識しないといけません。iOSを扱うならばSwiftのような比較的専門的な言語の知識も必要となります。また、多くのアプリはインターネット接続を前提としていますのでHTMLやJava Scriptの知識も欠かすことはできません。結果として幅広いプログラミング言語の知識が必要となります。
業務システム開発
従業員の勤怠管理や給与計算を行うシステム、商品管理やレジなどのPOSシステムなど様々な業務を効率化するために企業が取り入れている業務システムを開発する仕事です。業務システムを担当するプログラマーの主な仕事は保守開発であり、新規開発は比較的少ない傾向にあります。企業の既存のシステムを保守・点検するのでその企業が採用しているプログラミング言語を支える必要があります。JavaやC/C++などの汎用性の高い、OSに依存しないプログラミング言語がよく使われているようです。
VR/AR開発
「VR」「AR」という言葉がずいぶん浸透してきました。VRとは「仮想現実」のこと、ARとは「拡張現実」のことです。VRはVRゴーグルなどを装着してバーチャルの世界が体験できるものです。ARは現実世界に動画や3Dを追加して見せてくれる技術で、有名なものに「ポケモンGO」などがあります。VR/ARといえばCG技術の最先端。さぞや高度なプログラミング言語が必要だろうと身構えてしまいますが、意外なことに基本的なVR/ARであればプログラミング言語は一切必要ありません。なぜならVR/AR開発ではUnityやUnreal Engineという開発エンジンがあるのです。開発エンジンというのはレゴブロックの「お城セット」のようなもので、予めVR開発に必要な機能をパッケージしたものです。特にUnityはマウスを使って直感的にVRを開発することができます。もちろん高度なVR/AR開発ではプログラミング言語が必要な場面もありますが、一般的にはプログラミング知識よりも3DCGのデザインスキルや動画編集スキルの方がより重要視されているようです。
ゲーム開発
伝説的なプログラマーがゲームキャラの移動速度を倍速に早めたり、ファミコンとは思えないような重厚なオーケストラサウンドを作り出したのも昔の話。ゲーム開発もVR/AR開発と同じように専用の開発エンジンで行うのが一般的です。またチームで作業にあたるので、様々なプログラミング言語を1人で使いこなす必要はありません。自分の得意な言語を中心にして、新しい言語を必要に応じて学んでいく姿勢が大切です。
ロボット開発
医療用ロボットや災害用ロボット、産業ロボットなど様々なロボットが実用化され活躍しています。これらのロボットを開発や設計を行うのがロボット開発エンジニアです。
ロボット開発において最も使われる言語がC言語です。C言語は1972年に開発された比較的歴史のある言語で世界に最も影響を与えた言語と言って良いでしょう。イメージとしては、OSなどを介さず機会に直接命令するという感じです。ブレーキを踏んでいるのにシステムが処理落ちしてしまいブレーキが効かない、なんてことは絶対に避けなければいけません。シンプルな分動作が早く安定しているC言語はそのような場面で使われており、ロボット制御にうってつけなのです。
プログラミング言語 | 役割別に紹介 | ロボ団ブログ | ロボットプログラミング教室 ロボ団 (robo-done.com)
プログラミングスキルを間接的に活かせる仕事
プログラミングを学ぶこと=プログラマーになることではありません。身についたプログラミングスキルは様々な場面でも心強い味方となります。プログラミングスキルを活かすことの出来る職種は多岐にわたるのですが、代表的なものを見ていきましょう。
営業職
営業職は10年後20年後もなくならない仕事と言われています。しかしすべての営業がそうではありません。単純な営業ならAIに取って代わられると言われています。ではAIでは代用できない生き残る営業とはどういう営業でしょう。それは顧客の抱える問題や課題を解決する提案営業・コンサル営業です。顧客がどんな課題を抱えていて、それは何が原因でどうすれば改善できるのか、ニーズに合わせた提案をするには、営業の武器であるコミュニケーション能力に加えて論理的思考力や問題解決力が必要になってきます。
コンサルタント
コンサルタントも営業と同様、プログラミングで培った論理的思考力や問題解決力を活かすことができます。顧客の課題を見つけること、物事を正しく分析しそして問題解決へと導く。これらはプログラミングの工程と同じですね。
Webデザイナー
Webデザイナーもプログラミングスキルを持っておく方がよい職業です。大雑把に言うとWebデザイナーはWebサイトの外観を、プログラマーはサイトの内側を作る仕事です。Webサイトの規模が大きいものだとプログラマーとチームを組んでプロジェクトを進めることもあります。ユーザーが直接目にする部分を担当するので第一に必要になるのはデザインスキルですが、PHPなどのプログラミングの知識があればWebサイトにより適したデザインを作れるようになりますし、案件に対する対応力があがります。プログラミングスキルを活かしてデザインだけでなくシステムの構築もできるようになれば案件の幅が広がりキャリアアップにもつながります。
教育職
学校の先生もロジカルシンキング(伝える力)、問題解決力は必要なスキルです。そして何よりプログラミング教育が必修化されたことで授業に取り入れなければなりません。プログラミングを理解しどのような形でプログラミングを学習に取り入れるかどのような授業内容にすれば子どもたちに伝わるのか先生の力にかかっています。
子どものうちからプログラミングを学ぶメリット
2020年からすべての小学校でプログラミング教育が必修化されました。なぜ小学校というまだ子どもの小さいうちからプログラミング教育を行うことになったのか。その理由はもうおわかりですね。子どもたちが大きくなった未来ではコンピュータを理解し活用していく力がマストだからです。前述の通り既存の職業の半数がAIやロボットで代替可能になっているかもしれません。そんな未来を生きる子どもたちのために、そして将来IT社会を担う人材を育成するために政府が危機感をもって取り組もうとしているのです。
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将来の選択肢が増える
子どものうちからプログラミングを学んでおくと将来の選択肢が広がります。受験や将来就職活動するときにも活かすことができます。親世代では子どもの時からプログラミングを学んだ人はかなり少ないかと思いますが、今ではプログラミングを学ぶ子どもは飛躍的に増え人気の習い事のひとつでもあります。そのため大人になってから学ぼうと思っても、子どもの時から学んでいる人たちにはなかなか叶わないですよね。間に合わなくなってしまうのです。
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論理的思考力や問題解決力は学校の勉強にも役立つ
子どもの好きなものを通して楽しみながら学べる文部科学省が定めた学習指導要領によると、プログラミング教育の目的の一つにプログラミング思考を育むこととあります。
プログラミング思考とは「自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組み合わせが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組み合わせをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力」のことです。課題を解決するための論理思考力や問題解決力を育むことが目的とされているのです。論理的思考力や問題解決力は算数や理科など理数系の科目はもちろんのこと様々な勉強に役立ちます。実際小学校の授業でもプログラミングという科目が新たにできたわけではなく、既存の教科の学習理解を深めるためにプログラミングが取り入れられています。
プログラミング的思考とは|論理的思考との違いと学び方 | ロボ団ブログ | ロボットプログラミング教室 ロボ団 (robo-done.com)
子どもの好きなものを通して楽しみながら学べる
勉強というと「大変だな」「嫌だな」と思ってしまうお子さんもいるのではないでしょうか。プログラミング教育は大人が子どもに学ばせたいという一方的な思いでやらせるのではなく、子どもたち自身が楽しんで学べるところが何より魅力です。最初から英語の単語が並ぶコードを学ぶわけではありません。子どもが大好きなレゴでかっこいいロボットを組み立てて、それを子どもでもわかりやすいビジュアルプログラミング言語でプログラムを組み立て動かす。どうやったら思い通りに動かせるようになるかトライ&エラーを繰り返す。目を輝かせて夢中になる子どもの姿が思い浮かぶことでしょう。ロボットプログラミングやゲームプログラミングなど子どもにとっては「遊び」なのです。大好きな遊びだから夢中になり真剣になる、もっと学びたいと思う、そして自然とプログラミングスキルが身に着くのです。
お子さんにオススメのロボットプログラミング教室があります。それは「ロボ団」です。
「教育用レゴ・マインドストームEV3」という子どもたちが大好きなレゴの教材を使って学びます。最初はビジュアルプログラミング言語でスタートしますが、4年目以降はAIや機械学習などの分野で使われ非常に注目されている言語Pythonを学べるのが特徴です。
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