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小学生のうちに学習習慣を身につける5つのポイント

小学生の学習習慣を身に付けるには?

近年首都圏を中心に中学受験に挑戦する家庭が増えています。ここ10年ほど増加し続けており、2023年度の首都圏中学入試の受験者数は過去最多となりました。中学受験をするにあたって、小学6年生で1日勉強する時間は平均3時間~5時間、週20時間~35時間必要だと言われています。また休日なら8時間から10時間にもなります。この数字を聞いて驚かれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。「こんなに長時間、うちの子勉強できるかしら」と心配になる方もおられるでしょう。または「中学受験をしないのでうちは大丈夫」と思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし中学受験をせず地元の公立中学校に進んでも、3年後には高校受験が待っています。中学に入ってから頑張ればよいのですが、学習習慣が全くないといきなり長時間勉強に取り組むのには苦労が伴います。そのためには小学生のうちにきちんと学習習慣を身に付けておきたいものです。今日は小学生のうちに学習習慣を身につける5つのポイントについて紹介します。

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家庭学習の実態

文部科学省が発表したデータによると、学校外での学習時間が1時間未満の小学6年生の割合は38%。1時間未満というのはおそらく学校の宿題にかかる時間でしょう。一方で2時間以上勉強している6年生は26.2%います。

中学3年生になると、平日の勉強時間が1時間未満の学生は約30%まで減少しますが、これは中間や期末の定期テストがあることに加えて、調査対象の中学3年生は高校受験が迫ってきているためと思われます。しかし、およそ3割の子どもたちが小学校から中学に進学して1時間未満しか勉強していない、家庭で学習するという習慣が身についていないとも言えます。小学校6年生で学習習慣のついていない児童の75%は中学3年生になっても学習習慣が身についていないのです。

参照:小学6年生の家庭学習の時間(文科省)文部科学省 教育課程部会 教育課程企画特別部会(第6回)配布資料

資料3-2 関係データ集(幼児教育・幼少接続について)(2) (mext.go.jp)

学習習慣を幼いうちから身に付けておくことで受験期に慌てない

勉強時間だけでは学習の習熟度を測ることはできませんが、勉強習慣がある子とない子では毎日積み重ねてきた学習量が違いますから大きな学力差が生じてしまうことでしょう。そのためできるだけ早いうちに学習習慣を身に付けることが大切です。幼い頃から学習習慣を身に付けておくことで、中学や高校の受験期にも慌てずに済みます。

保護者の方の中には一夜漬け派だった方もいらっしゃるかもしれません。追い込まれることで集中力が増すフロー状態という現象も研究されています。一夜漬けは確かに範囲が限定的な定期試験などでは有効な方法かもしれません。しかし一夜漬けで詰め込んだ知識は、テストが終わると忘れてしまうことが多く、しっかり習得できた学力とは言えないのではないでしょうか。また入試問題は知識を詰め込む従来の試験から思考力を問う試験に変化してきています。もう「一夜漬けで何とかなる」試験対策は通用しなくなっているのです。

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学習習慣は小学生の中学年までには身に付けることが大切

では学習習慣はどうやって身につければ良いのでしょうか。習慣というくらいですから、すぐに身につくものではありません。無理なく学習習慣を身につけるには小学校の中学年くらいまでがベストだと言われています。低学年の学習であれば極端な苦手分野なども少なく、子どもたちはストレスなく勉強を生活習慣に取り入れやすいというわけです。

しかし学習習慣がつけられないまま高学年になってしまったからといって諦める必要はありません。大人がランニングを始めるように、いつから始めても続けていけば習慣になるものです。最初は気合が必要かもしれませんが、続けてさえいれば負担に感じることはなくなっていきます。習慣を身につけるには遅すぎるという時期はありません。大切なのは思いたった今から始めることです。

未就学児


未就学児の場合、いきなり勉強を始めようと思ってもハードルが高くなかなかうまくいきません。まずは自分の身の回りのことができるように、セルフマネジメント力を鍛えるようにしましょう。身の回りのことを自分でする習慣をつけてあげましょう。例えば朝起きたら挨拶する。一日の始まりにけじめをつけることになり、遊びと勉強のスイッチを切り替える訓練になります。靴を脱いだら自分で揃える、明日着るための服を自分で用意する、おもちゃを片付けるなど家での生活習慣を仕組み化してセルフマネジメント力を鍛えていきましょう。まずは勉強以前の準備として正しい習慣を身に付けてみましょう。

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生活習慣が身についてから楽しみながらできるワークなどを決まった時間で毎日継続して取り組む

良い生活習慣が身に付いたなと思ったら次のステップへ。まずは簡単なワークやドリルから始めてみましょう。一つやり遂げたら可愛いシールを貼るなど遊び心も取り入れて、お子さんが飽きずに楽しく課題に取り組めるようにやり方を工夫してあげてください。勉強時間は5分程度から始めて大丈夫です。また決まった時間に勉強させることで習慣化させることができます。朝起きたら顔を洗う、ごはんを食べたら歯を磨くというように、お風呂に入ったらドリルをするなど毎日必ずするものの前後で設定すると自然とこの時間は勉強するのが当たり前だとお子さん本人が思えるようになるかもしれませんね。

そのような子ども主体の学習と並行して、親御さんはできるだけ絵本の読み聞かせをしてあげましょう。言葉はすべての勉強の基本になりますが、日常会話では使われる言葉に偏りがあるので十分ではありません。例えば「マッチ売りの少女」。最近ではマッチを常備しているご家庭は少ないのではないでしょうか。マッチがどういうものか普段馴染みのない言葉に触れる機会を作りボキャブラリーや子どもたちの世界を広げてあげましょう。

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小学生低学年(1年生~2年生)

小学校に入学したばかりの1年生や初めての進級やクラス替えを経験した2年生は子どものやる気が最も高まっている時期です。新たな学校生活への期待が膨らみ、新しいことを吸収する意欲に満ちています。この期間を活かさない手はありません。新しいことを知ることは楽しい!と思える時期にしっかりと、そして楽しんで学習することで勉強に対する苦手意識を持たせないようにサポートしてあげましょう。

大切なのは保護者が積極的に関わることです。といってもつきっきりで教えなければならないということではありません。わからないことがあればすぐに質問できるように声の届く場所にいるだけでも十分です。そんな時間が取れないときはドリルの丸付けをしてあげ、一言コメントを添えるなどもよいでしょう。課題を渡してほったらかしでは子どもたちは孤独感を感じ、勉強にネガティブなイメージを持ってしまいます。見守ってくれているという安心感があるから勉強に集中できるのです。

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環境を整える


学習習慣をつけるために、まずは自宅の環境を整えましょう。お子さんが勉強に集中できる学習環境を整えてあげましょう。入学を機に学習机を用意したし勉強は学習机でと思われる方もいらっしゃるでしょう。勉強机で勉強するのが一番集中できるのであればそれでよいですが、低学年のお子さんが自分の部屋で一人だけで勉強するのは結構難しいものです。オススメなのはリビング学習です。誰かがいるリビングで勉強すれば、わからないことがあってもすぐ声をかけることができますし、親御さんもお子さんの勉強を見守りやすくなります。もちろんお子さんが集中しやすいようにテレビを消すなど協力してあげましょう。

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何をやるか決める

何の勉強をするかはお子さんと話し合って決めましょう。算数が苦手だからといって毎日計算ドリルをやりなさいと一方的に押し付けてしまうと、お子さんの意欲を削いでしまうことになります。親が一方的に決めた課題ではなく、お子さんが自分で選ぶという主体性を持たせることで、意欲的に勉強することができます。でも、全てお子さん任せにしてしまうと好きな課題や楽な課題のみに偏ってしまいがちです。苦手な課題でも前向きに取り組めるように工夫する必要はあるでしょう。親子で相談しながら課題を決めましょう。

スケジュールを決める

学習を習慣化させるために、学校から帰ってからのスケジュールを書き出してみましょう。習い事やお友達と遊びに行くなど日によってスケジュールも変わるでしょうから、何時から何時までと言った細かなものではなく、やることとやる順番を書き出すだけでも十分です。スケジュール表を作って貼ったり、ホワイトボードに書き込んでみるなど、それを見える状態にしておくとよいでしょう。クリアした課題を塗りつぶしたり、マグネットを使ってすごろく方式にしたり、お子さんが楽しめるように工夫してみてもいいですね。

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目的を確認する

「なぜ勉強をするのか」ということをお子さんと一度話し合ってみてください。自分のためなのか、世の中のためなのか、将来のためなのか、答えは様々です。いずれにしても、今やっている勉強は生活とつながっているのだということをお話ししてください。遠足のおやつを買う時には消費税を計算しなければいけませんし、簡単な英単語を覚えれば、外国の絵本を読むことができます。勉強が嫌いな子の多くは、「勉強してもなんの役に立たない」と思っています。勉強は役に立つということを子どもたちが理解すれば、その気持ちは勉強への意欲に繋がっていくことでしょう。

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小学生中学年(3年生~4年生)

小学校中学年になると生活が社会と理科に分かれ、英語も始まり覚えないといけない項目が増え始めます。科目が増えるだけではありません。算数の少数や分数など具体的にイメージしづらい抽象的な問題が出始めるなど勉強のレベル自体もあがっていきます。これはこの時期の子どもたちが抽象的なことが考えられるようになるからなのですが、子どもによって成長差があるのでつまずいてしまう子どもは少なくありません。そのため学習へのモチベーションが下がったり、勉強への苦手意識を持ち始める子どもが多いようです。いわゆる「9歳の壁」「小3の壁」と言われる時期です。この時期のつまずきをなるべく避けるため勉強する目的をより明確化しましょう。

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目標を決める


勉強をするにあたり目標を決めましょう。短期・中期・長期に分けて目標を設定するとよいです。そして短期の目標はできるだけ簡単にクリアできる目標にしてください。ひとつの目標を細分化していくとよいでしょう。例えば「一学期のうちに漢字を100個覚える」という長期目標は「100個」という数字にインパクトがありますが、1か月につき25個ずつ、1週間のうちに6~7個覚えればクリアできます。それくらいなら他の学習と並行してもできそうな気がしませんか?大切なのは少しずつでも毎日続けることで、子ども自身が自分の成長を実感し、「こんなにもできた」と感じることなのです。

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学習習慣を身に付ける5つのポイント

学習習慣を身に付けるには大きなポイントが5つあると言われています。もちろん、すぐに身に付く子もいればそうでない子もいるでしょう。しかしポイントを押さえることでできるだけ効率的に、少しずつでも学習習慣を身に付けていくことができるでしょう。

①いきなり無理な時間設定をしない

学習計画をたてるとき、張り切って無理な時間設定をしがちです。しかしまだ学習が定着していない小学生が急に1時間しっかり勉強しようと思っても難しいでしょう。集中力が切れてしまう子も多いでしょう。学習習慣の目安は学年の年数×10分。まずは短時間から慣れさせましょう。もちろんこれはあくまで目安なので、最初から30分、1時間と長い時間から設定しても大丈夫なお子さんもいます。学習習慣をつけるために大切なのは、学習が重荷だと感じさせないようにすることです。短い時間から始めて、子どもたちの様子を見て学習時間を徐々に増やしていきましょう。

②歯磨きと同じように毎日決まった時間に学習

できるだけ決まった時間に勉強するように心がけましょう。「学校行く前に」「夕食の前」「お風呂の後」など毎日のルーティンの中に取り込むように設定します。人間の脳は反復行動でそのプロセスを自動化すると言われています。スポーツでは体で覚えるために反復練習をしますが、習慣もそれと同じなのです。家に帰ったらまず手を洗うというように、意識しなくても勉強を始めるという状態を目指しましょう。

③なかなか習慣化できないときは得意な科目を習慣化する

早い子であれば1~2週間で学習習慣が定着しますが、なかなか習慣化できないお子さんもいるでしょう。そんな時はまずは好きな・得意な科目だけで習慣化を目指してください。大切なのはどのくらいの時間勉強できたかということではなく、毎日取り組むことができるようになることです。そのために、まずは抵抗感の少ない得意科目からの習慣化を目指しましょう。少しずつでも学習習慣が身に付けることができたらOK。あとは学習習慣を維持しながら、他の教科も徐々に取り組めるようにしていきましょう。得意な科目から始めることで、自己肯定感を高め「勉強ってちょっと楽しいかも」「勉強ってそんなに嫌じゃないかも」と思えるようになればよいですよね。そして子どもたちの学習への意欲を他の教科へと広げていきましょう。親が何もしなくても広がっていくこともありますが、他の教科にも興味が持てるようにアドバイスをしてお子さんを導いてあげることも必要です。

好きなことは頑張れるし、楽しくできる


運動が得意な子は放っておいても外に出て体を動かします。運動よりも読書が好きで、黙々と本を読んでいる子どももいるでしょう。彼らは何も言わなくても、より難度の高い運動や難しい本に挑戦していきます。他の運動にも挑戦する子、いつも読んでいるジャンルとは別のジャンルの本も読む子もいるでしょう。読書や運動が好きで、それをしていると楽しいからです。好きなこと、得意なことであれば頑張れるし、その分野でさらに上を目指すチャレンジも楽しいものなのです。「うちの子はゲームばかり…」と嘆いている親御さんもいらっしゃるかもしれませんが、ゲームでも同じです。ゲームが好きであればクリアしようと頑張るでしょう。ゲーム要素のある学習アプリもありますから、そういうゲームを取り入れてみるのもよいかもしれません。

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④学習の難易度を上げすぎない

学習習慣をつける上で注意しないといけないのは、必ず達成できる課題を設定することです。難易度の高すぎる課題を設定すると、子どもは勉強に疲れたり苦手意識を持ってしまったりします。これでは学習の習慣化にとって逆効果です。基本的にはお子さんがスラスラ解けるくらいの難易度にしましょう。それに慣れたら、10問中に1問など難易度の高い問題に取り入れ、子どもたちのやる気を刺激しましょう。難しい問題わからない問題が理解できるようになることで、子ども自身が成長を実感するのです。

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⑤子どもが学習をしているときは大人も決まった習慣を持つ


お子さんが学習しようとしているのに、大人がダラダラしているとやる気が失われてしまいます。お子さんの集中を妨げないように心がけましょう。お子さんが学習している間は大人も決まった習慣を持つとよいでしょう。

スマホやテレビを見ると子どももやる気を失う


お子さんが勉強しているのに、ついついテレビやスマホを見てしまっていませんか?テレビを見ているとついつい気になってお子さんもテレビを見てしまいますし、スマホをいじっていたら、「こちらは勉強しているのに、パパやママは遊んでいてずるい!」と思ってやる気をなくしてしまいますよね。お子さんが学習している間は、家事をしながら見守る、傍らで仕事をするなどお子さんの質問にすぐ答えられるように近くにいてあげることが大切です。もし可能であれば、お子さんと一緒に大人も学習習慣を持ってみるのもよいかもしれませんね。家族みんなでこの時間は勉強しようと習慣づけができれば、お子さん一人で勉強するようにも定着しやすくなるでしょう。

無理せず毎日継続することが大切

学習習慣は無理せず毎日継続することが何より大事です。病気などのやむをえない場合以外は欠かさず続けましょう。そのためには無理のない量と難易度が重要です。その日のうちにできなかった分を次の日にやろうとすると、いつかは必ずパンクしてしまいます。また今日は2日分やるから明日はなしという考えでは習慣化できません。「今日は〇〇だったから」と例外を許してしまうとどんどんやらなくなってしまいます。勉強を量や時間といったノルマではなく、自然な習慣とすることが大切なのです。どれだけ勉強したかではなく、毎日することが大切だということを親子で話して理解させましょう。

勉強に行き詰ったらおやつを食べる、スポーツをしてリフレッシュ


時には勉強に行き詰まったり、いくらやっても理解できないときもあるかもしれません。そんな状態が長く続けば苦手意識につながり、せっかく身に付けた学習習慣が薄れていくかもしれません。そんなときはお茶とおやつで気分を変える、スポーツをしてリフレッシュをするのもよいでしょう。おやつに含まれる糖やスポーツによる刺激が脳に良いことはよく知られています。何より気分を変えることで、子どもたちが勉強を嫌いにならないようにしてあげましょう。

毎日続けていれば自主的に学ぶ力がつく

毎日学習している子どもたちを見ていると気がつくことがあります。それは子どもたちが自主的に少しずつ難しい問題を欲しがるということです。このような「知りたい」「学びたい」という姿勢は、勉強へのより深い理解や高いモチベーションへと繋がります。志望校へ合格したいというのも目標ですが、小学生中学年くらいまではまだ現実感がなく、モチベーションには繋がりません。それよりも「楽しい」「知りたい」と思う心があれば、子どもたちは自主的に学び力をつけていくのです。

生活習慣が身についたら興味のあることを調べてまとめるといった学習を取り入れることで自習性が高まる


学習というと教科書やドリルを使って問題を解いていくというイメージがあります。学習習慣が身につき、ドリルなどにちょっと飽きてきたなという時期がきたら、興味のあることを調べてノートにまとめるといった学習を取り入れてみてはどうでしょう。

小学校の授業でも自分でテーマを決めて調べて発表するという調べ学習が積極的に行われています。学習指導要領にも総合的な学習の時間として以下の目標が掲げられています。

「 横断的・総合的な学習や探究的な学習を通して,自ら課題を見付け,自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,よりよく問題を解決する資質や能力を育成するとともに,学び方やものの考え方を身に付け,問題の解決や探究活動に主体的,創造的,協同的に取り組む態度を育て,自己の生き方を考えることができるようにする。」

引用:第4章 総合的な学習の時間:文部科学省 (mext.go.jp)

調べ学習では、教科書で学んだことや身近なもの、興味のあることなど多様なテーマからテーマを見つけます。自分の興味のあることについて調べることで、子どもたちは自分自身の学び方を確立し自主的に取り組むことができるようになります。調べ学習の重要なポイントは、お子さん自身が自分で調べることです。誰かから教えてもらうことも大切ですが、自分でインターネットを検索したり、図書館に行って調べたり、身の回りの人に質問したり実際に体験して学ぶことでより深い理解を得られるのです。また調べ学習ではそのまま本を書き写すのではなく、複数のまとめた情報を自分の言葉で表現することが大切です。自分の言葉で表現することで自分自身の理解度を深めることができ、自分の考えを整理し、自分の意見を持つことができます。さらに調べ学習では単純な情報の受け取りだけでなく、問題解決能力や思考力を養うことにもつながります。調べ学習では「課題の設定」をし「情報を収集」を行い、それを「整理・分析」したうえで「まとめて表現する」必要があります。例えば、「なぜそうなるのか」という問いかけをすることで、原因や理由を考えることができます。また「どうすべきか」という問いかけをすることで、自分自身で解決方法を考えることができます。「自分で課題を見つけて学び考えて問題解決ができる能力」は子どもたちが大人になるまでに身に付けておきたいとても大事な能力です。調べ学習を通じて鍛えていきましょう。

子どもの調べ学習は、子どもたちの自主性を吐くぐむために非常に有益です。興味のあることについて調べ学習をすることで、自分自身で学びたいという意欲が高まり、自己肯定感も向上します。そして調べ学習を通じて得た知識や経験を自分自身の成長につなげることができるのです。

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